西湖いやしの里根場の建設日記

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7月7日 七夕 降ったり止んだり  17℃→21℃

里の建築もここいらで一段落したちゅうわけ。
そこでこれからは過去の里の茅葺建築を紹介。


まずはこんにゃく懐石料理を出している一粒(いちりゅう)。

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屋根を担当した親方は信州信濃町の風間さん。
戦中生まれの76才。痛風持ち。
屋根屋は痛風持ちがなぜか多い。

根っからの屋根屋で諏訪神社当の屋根も行ったと言ってた。
風間さんの地元でも茅葺の民家は多く残っているけど、
維持管理等の手間が、多くの民家の茅葺屋根をトタン被せにしてる。
実際最近は茅葺よりもトタンを被せる仕事のほうが多いんだって。

自分で自分の首を絞めている様だ」って言ってた。
会社の名前も風間板金工業となってる。

その風間さんの特徴は切茅(半分ほどの長さに切る)を混ぜて葺く手法。
無駄をなるべく出さないようにしてる。

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建築は17年秋から行われ、その冬の暮れは日本海側の大雪で
秋山郷が孤立したのも記憶が新しいと思う。
風間さんは正月休みで実家に帰ったきり1月の20日頃まで現場に戻らなかった。
連絡も携帯は持ってるけど何年も柱にぶら下げたまんまでいっさら電話もよこさない。
聞いてみると近所の屋根が雪でつぶれたり、
自宅も雪の重みで垂木がひっちゃばけたって」言ってた。
毎日雪下ろしをしても凄いけんまくで雪が降って来るから追っつかなかったそうだ。

この風間さん、なんと言っても、ガンコ。ガンコ。

それは、正月戻ってきた風間さんと、屋根の仕上げをしているときの話。
冬の6時過ぎは真っ暗で、
ましては、軒を刈り込む作業なんかは真っ暗でほとんど見えない。
それでも風間さんは、平気な顔でハサミで刈り込みをしてた。
「風間さん!見えんの?」
「灯光器持って来ようか?」
まぶしくて仕事できるか!
「見えねえさ。でも体が分かるんだ」って言ってた。
はさみの先がどこへ行ってるのか?さっぱり分からない。
さすがだなこのおっちゃん。

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翌日刈り込んだ所を見てみると、風間さんの刈り込んだ軒はしっかり凸凹だった。
でも、言うのがおっかねぇから黙って槌(茅をたたく道具)でたたいて平らにした。
風間さんの仕事は夕方見えなくなる時間が仕舞う時間らしい。

風間さんは仕上がりにも特徴があって(凸凹じゃないよ。怒られちもぅ)、
ムネ仕舞いは厚く、箕の茅(水切り良くするための茅の使い方。屋根の合羽(かっぱ))を多く使う。
「おらの屋根は80年持つ!」
北っ側は実生の松や楓が数本有った。ん?80年後は風間さんは156歳か

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そして、二つ目の特徴は軒の刈り込みで(凸凹じゃないよ)
四隅は船の先の底のように刈る事。
一部足りない所があってペンチで一本一本引っ張ったりした。
ほんなごっちょうな事よーやるじゃんけ。


話は屋根から下りて、こんにゃく屋のご主人28歳。

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今年の春から良く外仕事していて、庭を世話やいてた。
畑にベンチにテーブルをこさいた。

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ベンチとテーブルは実家の親父さんが裏の山の風倒木を製材して持ってきてくれた物。
でも、7万円請求され、聞くと「血も涙も無い親父」らしい。

さすがに料理人。やる事が素人にしては素人っぽい。

お客さん!危ないからそのテーブルには寄りかからないでください!

最近こんにゃく屋はバイクをレストアしているらしい。
ヤマハのSDR−200 2stって知ってます?
早く直さないと寒くなっちゃいますよ。そしたら、また一年乗れましぇーん!

そういや最近この近くで山の実がよく無くなっている。
犯人はこんにゃく屋らしい。
店に行ったらスグリが有ってお茶受けに出しているらしい。

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今この近くでは木苺、グミ、くわの実が良く生っているから注意!
何が出されるか分からん。


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